カテゴリ: Webサービス
記事投稿日: 2023年9月28日
他にも書いている人がいるので、ちょっと迷ったのですが、実際に仕事で困ったことになったので書いておきます。
一番言いたいことはタイトルのとおりなのですが、初心者の方にも分かりやすく書いてみます。
サイトはドメイン名と紐づいており、利用者はドメインを目印にアクセスすることができるわけですが、色々都合があって、別のドメインに「お引越し」することがあります。
例えば、以下のものがあります。
・ブログサービスを利用していたが、まもなくサービス自体が停止してしまう
・サービスの都合上(親会社が変わってしまう等)で、ドメイン名が変更されてしまう
・ブログサービスを利用してきたが、独立したので、自分の会社名が入ったドメインに変えたい、など
この時、対応が必要となるのが、それまで積み上げてきた「検索エンジンの評価」を、引越し先に持っていくこと、です。
サイトは長く 運営されるほど、そうでないサイトより評価されます。
そのため、ドメイン名を変えてしまうと…その評価が0点、再スタートとなってしまいます。
そこで元のドメインにアクセスがあったら、引っ越し先の新しいドメインに転送する必要があります
これを技術用語で、「301リダイレクト」と呼んでいます。
これを行うと、「恒久的にサイトが移行先のドメインに変わりました」と、検索エンジンに通知することができます。
インターネットの仕組みはよくできています。
ウェブのサーバには、設定ファイルがあり、301リダイレクトを行いたい、新しいドメインをフォーマットにしたがって書いておけば、以降は自動的に転送してくれます。
さて お名前.comの「転送Plus」はこのようなサービスを、先に書いた「ウェブサーバの設定ファイル」など編集するノウハウがなくても、ブラウザの管理画面から行えるようにしたものです。
ですが、結論から言うと、なんと「https の転送には対応していません」。
10年前ならいざしらず…現代では、ほとんどのウェブサイトはセキュアな https に対応しています。
対応していないだけならまだしも、「転送元 URL に https を設定できません」という表示がとても小さく、サービス紹介のページの終わり近くに書いてあることが残念です。
(消費者のことをあまり考えていないのでしょうか…)
実際に、勤務先での某プロジェクトで301リダイレクトが必要となりました。
弊社の担当が、お名前.com のサポートに電話でこのサービスについての詳細を伺いました。
そして最後の最後に「あ、念のためですが、https には対応していないのでご注意ください」と言われて呆気にとられたそうです。
最後に話すあたり、先方もそこがマズイことは重々、承知しているのでしょうね。
そういう大事なことは、最初に書いてくれよ、言ってくれよ…と思った次第です。
ということで、このブログでもタイトルに結論を書いたわけですが。
お名前.com は初心者向けではない、と言われる方もいますが、今回の経験を通して、確かにそうだなあと思った一件でした。
※もしかすると http で充分だった時代にこのサービスが誕生して、以降更新されず、ずっとそのままなのかなとも思ったりしました。まさかねえ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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