記事投稿日: 2014年3月27日
最近、マイクロソフトが頑張っています。
財務諸表上の問題ではなく、提供されているサービスの変容を見ると、
「いいなあ」と思えることがずいぶん増えてきました。
90年代~2000年代のはじめは、とにかくソフトが高くて、無償のものでも
何か機能を増やそうとするとすぐに高額料金を請求される…
がめつい、頑固、そんなイメージを持っていましたが、
ここ数年のサービスを見ていると払拭されました。
今回の表題の行動に至ったのも、最近の頑張りようを見てのことです。
OneDrive(旧SkyDrive)を素材のアーカイブとして使っていたり、
OneNoteを購入したあたりから 最近のオフィスはシンプルで、
動作も軽いなあと思えてきました。
Hotmail 時代はポイントをためたり、ウェブのアカウントをとるために使っていた
サブ的な扱いしかしてこなかったメールアカウントでしたが、
名称が「Outlook.com」に変わってからは、
OneDrive や OneNoteのような使いやすいデザインになり、
これは結構使えるのでは…という印象をすぐに持つことができました。
実際、最近のGmailに比べると、個人的な印象ですが、
Outlook.comのほうがサクサク使えます。
MS Office Outlook と同様、フォルダの自動仕分け機能があります。
Gmailは便利なのですが、長年使っていても「ラベル管理」だけは
とっつきにくいままです…。
久しぶりにフォルダ管理に戻りましたが、直感的に使えるので、
頭の中もすっきりした感じです。
カテゴリ、というフォルダ分けの機能もあり、未読分はもちろん、
添付ファイルのあるもの、フラグを立てたもの、を一覧表示することができます。
Googleはとても優秀なのですが、Microsoftが長年積み上げてきた
ソリューションには全然かなわないと思います。
日本語で書かれているマニュアルでも、圧倒的にマイクロソフトの方が顧客目線で分かりやすいです。
オフィスのユーザビリティの良さをそのまま「Outlook.com」にも見出すことができます。
複数のメールアカウントを持っている場合でも、Outlook.comなら管理が簡単です。
iPad mini の「メール」でOutlook.comのアカウントを設定すれば
プッシュ通知で知らせてくれるので、いちいちPCを開くこともありません。
これは精神衛生上、とても良いです。
※ただ、前述の「カテゴリ」機能だけはOutlook.comならではの機能で、
「メール」には表示されないのが残念です。
他に、Outlook.com が良いと思ったのは、
メールに添付されたファイルの保存容量は無制限ということ。
反対に残念だったのは、エクセルやワードといったオフィス系の添付ファイルは
Office Web App で開くことができるのですが、
「pptx」(パワーポイント2007以降の形式)が開けなかったこと…。
ダメ元で、Googleドライブで試したらあっけなく開けました。
これは失笑ものです。本家なのに閲覧できないとは…。
Gmailの乗っ取り問題や、Googleドライブの著作権問題に常時
戦々恐々としているくらいなら、Outlook.com への乗り換えをおすすめします。
とにかく、最近のマイクロソフトは変わりました。有償の(1万円台だった)
OneNoteを無償化してしまうくらいです(昨年、買ったばかりなんですが…)。
Office365も、個人向けサービスが登場したので使ってみようかと思う今日この頃です。
ここまで、2014年の3月に書いたのですが、その後、またGmailに戻りました。
アドレス帳やメールの転送設定やら2重に引継ぎが発生したにも関わらず、
Gmailに戻ってしまった理由は、ずばり「検索の使い勝手が思った以上に悪かった」ことです。
具体的に上げますと、Gmailの場合はどのフォルダに移動しても、
検索ボックスに入力すれば全フォルダを対象にした検索を行うことができます。
ところが、Outlook.com はそれが出来ません。移動すると、そのフォルダしか
検索対象にならないのです。いちいち特別な検索を開いて、全フォルダを指定。
これはストレスがたまりました。
また、Gmailほど検索も早くありません。
フォルダをクリックしたときも、機能しないことがしょっちゅう…。
せっかくのフォルダ機能もこれでは、とがっくりきました。
結局4月末にはGmailに再引越しという手間がかかることになってしまいました。
不安と言えば、また乗っ取りが発生しないかということなのですが、
32文字のランダムに作成したパスワードに変えて以来は怪しい動作は
発生していません。
前述しましたように、最新のオフィス文書をちゃんと閲覧できるし、
シンプルな上に高機能というGmailの特性を最認識するという結果になりました。
Outlook.Comの魅力にみせられたものの、やっぱり物事には
試用期間、テストが大切ということが身に染みて実感。
MS、もうちょっと頑張ってほしかったです。
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