三毛猫ホームズの狂死曲 感想・あらすじ|音楽とミステリーが奏でる出逢いと別れの物語

カテゴリ: ニュース

記事投稿日: 2025年9月28日

記事更新日: 2025年9月29日


学生時代に読んだ一冊。片山刑事の憎めないキャラクターはそのままに、(音楽には素人の)私には雲の上の存在に等しい、音楽コンクールという舞台が魅力的でした。

「命が惜しかったら、演奏をミスするんだ」──ヴァイオリン・コンクールの決勝に進出する桜井マリにかかった謎の脅迫電話を片山刑事の妹、晴美がうけてしまった!! 最終選考に残った7人は、東京近郊の宏大な別荘で外部との連絡を絶たれて課題曲ととりくむことになった。殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫。次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばくか? 大人気「三毛猫ホームズ」シリーズ第5弾。
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音楽関係者が悪いことをしたとしても、ベートーヴェンやモーツァルトが悪いわけじゃないさと、事件に揺れるヒロインをそっと前に押し出す片山の誠実さ(と別れ)。
ホームズとのかけあいも微笑ましく、こんなふうにピュアに人を想いやれるのは素敵だけれど、それはそれで大変だろうなあと思ったものです。
今は、そこが片山の良いところだと分かります。世間ではパッとしない男でも、十分に「ヒーロー」的な行いなのだと(ホームズがそばにいる理由のひとつだと思います)。

さてこの二人は、別作で…。
続きを気になる人は、ぜひシリーズを続けて読んでください。








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