吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫): 読書レビュー

カテゴリ: 読書

記事投稿日: 2025年9月23日

記事更新日: 2025年9月23日


高校生の時に「ラヴクラフト全集」「フランケンシュタイン」と並び、古典ホラーの傑作と惚れきった作品。

中世ヨーロッパの伝説から忽然としてよみがえった恐るべき吸血鬼の跳梁か? ヨーロッパの辺境トランシルヴァニアに、無気味な謎に包まれて住む城主ドラキュラ伯爵の秘密。昼は眠り、夜は目覚め、永遠の生命とともに人血を求めてさまよう呪われた吸血鬼の宿命。現代の恐怖と怪奇を描いて百万読者の心胆を寒からしめる、名作怪異譚!
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ドラキュラの描写はいかにも気味悪いのですが、中盤からはそれを取り巻く人物たちに焦点が絞られます。
人間模様の描写の面白さに惹かれました。

あとがきに、作者の人生が紹介されていますが、病気で死にかけていた人物がよみがえり、人生を取り戻したことを知りました。
命を奪うドラキュラという悪魔的モンスターと、それに勇気をもって立ち向かう人々。
そうした物語を描くことに成功したのも、作者の人生を反映しているのかもしれません。
恐怖(病気)に打ち克つことだってできるのだ、と。








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