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記事投稿日: 2011年12月8日
みどりは、2011年7月に、税務署に開業届を出しました。
プログラマー、デザイナー、なにがしか、手に職を
持った人たちは、1度はフリーになることを考えたことが
あるでしょうし、人から勧められることもあると思います。
Webプログラマーという職に就いてから、5年あまり。
つい最近まで、私は「フリーだなんて、そんなリスクは背負えない」と
考えていました。
本当に少し前まで、心配事を抱え込まないようにする性格でした。
事業を本格始動させるために、契約書の書き方を覚えたり、
請求書、領収書を管理するシステムを整備し、確定申告の準備に
忙しくしている今の自分を、もし昔の自分が見たら、
「誰かにだまされているんじゃないか?」と、
さぞかしうろたえることだろうと思います。
心境に大きな変化をきたすきっかけは、3つありました。
4月に、知人の紹介で作ったホームページの代金を踏み倒されたこと。(約8万円)
6月に、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだこと。
7月に、『「無税」入門」』を読んだこと。
まず、代金を踏み倒されることがある、という現実が、
「個人の自分」の立場をゆさぶりました。
一緒に仕事をしたことのある人の紹介で、口約束で
2つのホームページのデザインとコーディングを請け負いました。
納品後、その会社は倒産してしまいました。
その後も、社長と連絡をとることはできたものの、結局は
逃げられてしまいました。
「個人」で仕事を受けると立場が弱い、という現実。
また、今後も誰かの紹介で仕事を引き受けるつもりなら、もっと
賢くならなければ、同じことが繰り返されると思いました。
どうしたら「賢く」なれるだろう、と考えだしたのがこの頃です。
そうして、図書館で何となく経済、金融の本を眺めていたとき、
人生を変えるきっかけのひとつになった、
ベストセラーの本、『金持ち父さん 貧乏父さん』に出会いました。
お金について、何も分かっていなかった自分は、それまで
からからに乾いた砂漠の中で歩いてきたようなものでした。
遠くに見える蜃気楼に翻弄されるだけ…。
そんな時に出会えた、本当の知識の泉。むさぼるように読みました。
6月から9月まで、主要な『金持ち父さん』シリーズ、計8冊を
読破しました。結果、自分の中で、リスクを背負うことに
対する恐怖心がずっと少なくなりました。
今では、自ら進んでリスクを背負う人には、仕事とチャンスが
自然にやってくる、ということが理解できますし、
現実に、少しずつですが、実践もしています。
実際に本を読んだ直後、意識をちょっと変えただけで、
以前からプレイしたかった有名メーカーのゲーム(数千円相当)を無料で、
また、200円で1,000円分の電子マネーを手に入れることができました。
使ったのは、自分の知恵と知識だけ。
以前の自分だったら、これらのチャンスは手に入れることが
できなかったと思います。
最後に、現実的な方法として、事業的な成功を望まずに、
税金対策として個人事業を開業する人がいるということを
『「無税」入門」』で知ることができました。
「人は損をするのが怖くて、そのために損をする」という
金持ち父さんの言葉が強くのしかかってきたのもこの時です。
世の中には図太い人が意外に多く、普通の学校で学んだ知識だけで
生きている人は損をしている、と痛感しました。決して、
学校で学ぶことが悪いわけではないのですが、それだけでは
お金に対して本当に賢くなれないのだということも分かり、
過去の愚かしいままでいた自分に対しても、だんだん腹が立ってきました。
※ロバート・キヨサキは、スモール・ビジネスを立ち上げるのは
税法や会社法を知るために良い手段だと言っていますが、
税金対策という目的で立ち上げたりしてもリッチにはなれない、と警告しています。
みどりの事業は、まだ「週末起業」の段階ですが、
事業として立ち上げるからには、お客様に喜んでもらえる
サービスを提供することを第一の目標に掲げています。
そのため、新しい技術や新しいサービスを考えるよりも、
まず社内・社外文書やシステム作りの準備と充実に注力しています
(もちろん、新しいサービスのアイデアもありますが)。
事業を生かすも殺すも、内部のシステムが正常に機能するか
どうかにかかっている、と考えているからです。
いずれは、会計士やファイナンシャルプランナーに相談に行く予定です。
正直、まだ正式なホームページも、屋号つきの口座もできていませんが、
年明けには事業としてスタートラインに立ちたいと考えています。
うれしいのは、開業してから、事業主の知り合いもでき、
新しい仕事が増えたことです。「個人」のままでいたら、こんな
うれしいチャンスは与えられなかったでしょう。
学ぶべきことはたくさんあり、数え切れないほどですが、自分に
背負えるかぎりは、喜んでリスクをとり、責任を負っていこうと
考えています。
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