カテゴリ: PHP
記事投稿日: 2017年3月8日
機能自体は目新しいこともないのですが、
やってみるとやっぱり軽量で、導入も手軽なので嬉しいものです。
WordPress の設計もそうですが、PHP の優れた産物のひとつということで、
この組み合わせについて、考えをまとめてみたいと思います。
複雑なデータベースの処理がなく、
数十ページ程度のサイトを高速で立ち上げたい場合。
中小企業のコーポレートサイトや、
フロント側での処理が中心のサービスを作って更新したければ、
PHP のパッケージマネージャーである Composer で、
非常にお手軽に導入できるようになりました。
Slim と、Twig というのをコマンドで2回たたいて
インストールするだけです。
データベース処理もしたければ、Idiorm も入れましょう。
RSS を取得したければ、SimplePie、
ログをとりたければ、Monolog を…。
みんなコマンドひとつで導入できます。
配布先のサイトにひとつずつアクセスして、ダウンロードして、
解凍して、配置して、require する手間はなくなりました。
コマンドひとつだけ、です。
こんなことは、5~6年前までは無理でした。
ちょっと昔に PHP をさわったきり、最近の動向を知らない人は、
要注意な段階に入っています。
それくらい、PHP は使える、面白い言語になってきています。
PHP のマイクロフレームワークである Slim と、
テンプレートエンジンの Twig を連携すると、
小規模のサイトであれば大変高速に、
大変効率よく、作成することができます。
Slim には、ルーター機能があるので、
MVCフレームワークをさわったことのある人なら
おなじみのルーティング設定が手軽にできます。
Twig はテンプレートエンジンで、
テーマの継承をはじめ、エスケープやフィルタの出力処理、
配列や制御構文の処理が簡便に行える機能があります。
CakePHP をはじめ、フレームワークを使ったことのある人なら
もう見当がつくと思いますが、ようするに MVCのM(モデル)抜きで
サイトを簡便に管理したい場合、Slim と Twig の組み合わせは
軽量で、簡潔なため、最適な方法のひとつといえるということです。
前述のとおり、必要なものがあれば、追加すればいいだけのこと。
また、モデル抜きのパッケージが欲しい理由はたくさんあります。
アフィリエイトやドロップシッピングのサイトをたくさん作りたいとか。
MVC の仕組みは便利だけど、お問い合わせや新着情報しか
プログラムが必要ないサイトに、30MB もあるようなフレームワークを入れるのは
大げさすぎるし、ディスクを圧迫したくない…と誰もが一度は考えたことがあるのではと思います。
サイトのテーマは効率よく管理したいけれど、
データベースが必要な処理はないというケース。
Slim と Twig と、
CSSフレームワークの Twitter Bootstrap3 (jQuery3系含む)で、
総容量は5MB 程度でした。
Slim が 1MB ですから、それはそれは、軽いわけです。
PHP5系の最初の頃、
ネットワーク上でリポジトリ管理するという概念もなかったと思います。
GitHub か BitBucket にソースをあげておけば、
どこからでも丹念に作り上げたソースを利用できるようになりました。
いまだに、Git を嫌がっている人、
バージョン管理しない人がいたら、それは絶望的に損をしています。
5.2 とか5.3 で開発を続けていると、
本気で今後は自分の首を絞めることになります。
PHPは、どんどん速くなっているし、やり方も便利になっている。
立ち止まっていても、速度は遅いままだし、
パッケージ管理もできず、バグもそのまま…。
5系は、少々サポート期間が長めだったので悠長にしていられましたが
今後は無理です。きちんとサポート期間が決められているので
もう立ち止まっている場合ではありません。
PHP はお手軽に使える分、バグが多いとか、
セキュリティが甘いといわれた時代もありました。
が、最近のPHPは気持ちよく使えます
(セキュリティは、作り手次第ですが、それはどの言語も同じこと)。
WordPress の優れた設計、
Composer で行えるライブラリ管理と依存性解決、
Slim や Idiorm のような優れたライブラリに触れると
PHP はいいな、とうれしくなります。
バージョン 4 ~ 5.2 で PHP をとらえている人には、
それは違うと伝えたいです。
時代に合わせてPHP は進化しています。
以上です。
最近の PHP について、言いたいことがたまっていたので、
この記事である程度、まとめられたような気もします。
年々、PHP は面白くなっています。
これからも PHPer で生きていきます。
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